弊社では、現在複数の大学と共に、リベット継手に関する力学的研究、施工的研究、診断技術に関する研究を進めております。
特に、施工的研究においては、従来のリベット加熱方法と異なり電磁誘導加熱方法を採用することで、リベット施工に関する一連の資機材のコンパクト化、施工性と安全性を向上させた施工システムの開発に成功し、2021年に特許を取得しました。
MKEのリベット施工方法および
リベット施工システム
特許第6897940号
電磁誘導加熱方法を採用することで、リベット施工に関する一連の資機材をコンパクトにすると共に、施工性を安全性を向上させることを目的として開発しました。
「スピーディーな施工」
高周波誘導加熱法によりリベットが瞬時に均等な加熱ができ、数秒で打設可能な温度になります。
「安全性に優れる」
最大40mの延長ケーブルにより、リベット打設する間際での加熱が可能となるため、コークスの火床や高温リベットの投げ渡しの必要がなくなることから、火災の危険性が極めて少なくなります。
「作業を標準化」
予め高周波誘導加熱機にて加熱条件を設定し、ボタン一つで操作できることから、リベットの加熱に対する熟練工の知識と経験がなくても施工できます。
下記バナーより、リベット施工方法およびリベット施工システムのカタログをご覧いただけます。
カタログ
従来工法
リベット接合とは、1100℃程度に熱したリベットをボルト孔に挿入し、リベットハンマーで頭部をかしめて緊張する工法です。
従来の施工方法には、以下のような問題点があります。
・リベットの加熱(焼鋲)に伴い、現場に火床の設置が必要
・高力ボルトと比べて作業効率が悪い
・大がかりな設備と騒音問題
・施工従事者(経験者)が非常に少ない
焼鋲
1100℃程度に熱した
リベット
受取缶を用いて
加熱されたリベットを
受け取ります。
かしめ作業
Construction example
施工事例
試験施工 | 西日本高速道路中国支社管内 椹野川橋 【関連記事】 |
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Published Paper
リベット継手に関する発表論文